老犬生活

2008/05/19

「ドギー&キャッツ」36号 老犬特集

「ドギー&キャッツ」は、ワンコやニャンコ好きなご家族にお届けするフリーマガジンです。私は、巻頭特集の「老犬との暮らし方」について インタビューを受けました。

朝日新聞販売所ASAより、無料で配布されているそうです。朝日新聞購読者で購読希望の方は お近くの販売所へ。または(株)プランズフォー03-3237-6988までお問い合せください。


仕様:AB版24ページ、フルカラー
配布:奇数月の20日頃~、10万部(2007年11月現在)

http://www.anicom-pafe.com/book/DandC.html

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2005/09/24

18歳

以前は「18歳の犬」と聞くと、それだけで、すごーいと思っていたものですが。

いざ、18歳の犬と日日暮らしていると、いくつになろうと、その自主性を重んじて、辛抱強く行動を見守ることが大切、というあたりまえのことに気づかされます。

その鳴き方ひとつとっても、すべて意味があることなんですよね。ただ歳だからと、過剰に手を差し出して、結果的に甘やかしてしまうのではなく、独力で何かしようという意思を尊重したいと思っています。

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2005/07/06

長生きわんこは 幸せわんこ

「老犬時間」(辰巳出版・1200円)
ただいま全国書店にて発売中です

長生きわんこは 幸せわんこ

長生き犬の飼い主に学ぶ長寿のヒントとアイディア

ウチの犬の長生きの秘訣
裏ワザ、お見せします!

とゆーことで わたくしもいくつかのコラムを執筆しました
その名も「吉田悦子の老犬COLUMN」
(お散歩コラム・お食事コラム・お昼寝コラム・健康コラム)

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2004/10/13

みんな知りたい、老犬ケアのホントのところ ⑤

快適に過ごさせる排泄・睡眠・食事

オムツの活用ポイント

愛犬のおしっこの間隔が短くなってきたら、時間を見て「トイレに行こう」と声を掛け、トイレまで誘導しましょう。ぽたぽた尿を漏らすようならば、犬用のオムツも有効です。

大型犬ならば、人間用の紙オムツ(リハビリパンツ)にしっぽを出す切り込みを開けて代用することもできますが、サイズが合わないとずり落ちたり、外れてしまうので注意。

汚れたらすみやかに取り替えて、愛犬がオムツをすることを嫌がらないよう、常に快適に過ごせるようにしましょう。

床ずれは予防第一

老化が進むと、一度寝入ると何時間も同じ姿勢で眠ることになり、長時間、体の一部が自分の体重によって圧迫され続け、床ずれができることがあります。 

一度できるとなかなか治りませんから、予防を心がけ、飼い主さんが数時間おきくらいに、抱っこするように抱えて、ゆっくり体の向きを変えます。

床ずれのできやすい腰骨のあたりにクッションを当てたり、足と足が重なってこすれないよう、小さなクッションを抱かせたりするのもよいでしょう。

流動食の食べさせ方

自力で食事がうまく食べられなくなった場合、細かくペースト状にしたフードを針を抜いた注射器で吸い上げて、口の横から奥に差し込み、ゆっくり流し込むように与えるとよいでしょう。はちみつなどの空き容器を用いても結構です。

(初出「いぬのきもち」ベネッセ)

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2004/10/12

みんな知りたい、老犬ケアのホントのところ ④

早いうちから室内飼いに

愛犬がこれまで室外で暮らしていた場合は、暑さ寒さが身に応える本格的な老いを迎える前に、室内で生活できるようにするとよいでしょう。

家族の目の届くところに、ゆっくり休めるスペースを整えましょう。一つ屋根の下で一緒に暮らすようになれば、健康管理も行き届きます。

老犬でも適度な運動は必要

老いてからも若い頃と同じような運動をさせるのは考えもの。足腰の関節だけではなく、心臓にも負担がかかってしまい、かえって体に悪影響を与えてしまうことも。

しかし、足腰が弱ってきたからと寝かせきりにして、まったく散歩をさせないのは犬の楽しみを奪ってしまうばかりか、足腰の筋力を衰えさせて逆効果です。

犬にあった適度でおだやかな運動(量を減らし、ゆっくりペースで)で、体力を保つようにすることが大切です。

適度な運動は、身体機能の維持や心身のリフレッシュに役立ちます。下半身が衰えてよろけるようならば、胴輪やベルト状にしたバスタオルをおなかに巻くなど胴を支えて歩行を補助しましょう。

体調の悪い日や天候の不順なときは、無理をせず、散歩をお休みしましょう。

冬場や季節の変わり目にはしっかり寒さ対策を

老犬になると、抵抗力や体温調節機能も低下して、気温の変化などの影響を受けやすくなります。

とくに冬場の寒さや秋から冬への季節の変わり目は、体調を崩しやすいので注意が必要です。

室内でも体温調節や防寒のための洋服を着せたり、寝る場所の近くに電気ヒーターを置くなどして、からだを冷やさないようあたためく保つ工夫することが大切です。

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2004/10/11

みんな知りたい、老犬ケアのホントのところ ③

ジョニーの場合は…

老化は犬それぞれで異なります。我家の愛犬ジョニーの場合、12歳くらいまで心身ともにほとんど若犬といってもよいほど活発に行動していました。

しかし、13歳~15歳にかけて、次第に顔が白っぽくなり、視力・聴力・脚力などの機能も少しずつ衰えてきました(嗅覚はいまも健在で、歩くときなど嗅覚をかなり頼りにしているようです)。

エネルギッシュでやんちゃだった顔立ちや立ち居振る舞いが、穏やかにおとなしくなりました。ちょこちょこと活発に動き回っていたのが、ゆったりとして、日中も寝ていることが多くなりました。

飼い主さんの愛情で愛犬を元気づけて

目や耳が不自由になると、犬は不安を感じやすくなるもの。ここで重要なのは、愛犬の老化の現実をしっかり受け止めるとともに、これまで以上に愛犬のスキンシップを密に保つこと。毎日こまめに愛犬のからだにふれ、皮膚の状態などの健康チェックをすることも忘れずに。

老いて体のあちこちが不自由になってきた愛犬をあたたかく受け入れ、その気持ちを全身で伝えましょう。飼い主に守られているという安心感が、愛犬の不安感をなくすとともに心身をも安定させ、健やかな老後を過ごすことにつながります。

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2004/10/10

みんな知りたい、老犬ケアのホントのところ ②

老犬との生活を楽しむ心の余裕を抱いて

ワクチン接種の徹底や飼い主さんの意識の高まり、ペットフードの品質向上、室内飼いの増加などにより、ここ10年で犬の寿命は、それまでの倍近くにも伸びています。

それとともに、老化や高齢期特有の症状を抱える犬とその飼い主が増えています。犬の老化を止めることはできませんが、飼い主さんの毎日の観察と早めのケアによって、老化のスピードを遅くすることはできます。

犬の1年は人間の1年と同じではありません。生後1年で成犬に達すると、その後、1年に4歳程度の割合で歳をとっていくのです。7歳くらいになったら、そろそろ高齢期のケアを心掛けましょう。

老犬との暮らしは、まず、愛犬の老化のサインを受け止め、今、何を欲しているのか、愛犬の「心の声」に耳を傾けることから始まります。

でも、無理をしたら長続きはしません。これからいくつかケアの方法をご紹介しますが、自分ができることから始めましょう。

犬の老化は特別なことではありません。悲観的になって1人で悩むことなく、老犬との生活を楽しむ心の余裕を持って、前向きにあたたかく愛犬に接しましょう。愛犬にとって、飼い主さんであるあなたとの関係がすべてなのですから。

愛犬の老後をより輝かしいものにするために、これまでの日々への感謝をこめて、ともに頑張りましょう。

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2004/10/08

みんな知りたい、老犬ケアのホントのところ ①

愛犬の老化を痛感した2週間

愛犬が、それまでごくふつうにできていた日常生活(立つ、歩く、排泄する、食事をするなど)がうまくできなくなってくると、「この先、動けなくなったらどうしよう、十分なお世話ができるか自信がない」と、不安を感じる人も多いと思います。

私自身、ちょうど1年前の10月、愛犬ジョニー(16歳/ミックス)が、突然腰が立たなくなったとき、オロオロしなかったといったらウソになります(涼しくなって元気に跳ね回っていたのですが、その反動だったようです)。

どんなに愛情を注いでいても、愛犬の老いは確実に、人間の数倍ものスピードで進んでいるのです。そのことをジョニーの異変によって、改めて痛感させられました。

それからジョニーは、まさに寝たきりの状態になりました。身動きができないので、悲痛にも聞こえる叫び声で尿意を知らせます。人の気配がなくなると不安なのか、ものすごい勢いで吠え続けます。さすがに睡眠不足になりました。 

しかし、ぬるま湯で絞ったタオルで体を清め、新しい紙おむつに取り替えると、ホッとしたように目を細め、しっぽを振ります。そんなジョニーの姿を見ていると、こちらまでとても幸せな心地になりました。

何よりも励まされたのは、ジョニーの目の輝きです。「ボクは早く元気になって、歩けるようになりたい!」という強い意志と生きる気力にあふれ、私に勇気と希望を与えてくれました。

1日1日のふれあいを大切に、ジョニーの体に起こる、ほんのちょっとの変化も見落さないよう努めました。その思いに応えるかのように、2週間後の夕刻、ジョニーは、ついに立ち上がりました。

インターネットの通販で購入した歩行補助グッズで、胴体を支えて立たせたところ、さわやかな外気に誘われるように外に出ました。そのまま、タッタッターと軽やかに歩を進め、大好きな散歩を愉しんだのです。

ジョニーが歩いた。歩けるって素晴らしい。それは、今思い返しても感動的な場面でした。

再び自由に歩き回れるようになったとはいえ、これからはこれまで以上に、ジョニーの生活の質を保つための気遣いが必要になってくるでしょう。

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