愛犬の老化を痛感した2週間
愛犬が、それまでごくふつうにできていた日常生活(立つ、歩く、排泄する、食事をするなど)がうまくできなくなってくると、「この先、動けなくなったらどうしよう、十分なお世話ができるか自信がない」と、不安を感じる人も多いと思います。
私自身、ちょうど1年前の10月、愛犬ジョニー(16歳/ミックス)が、突然腰が立たなくなったとき、オロオロしなかったといったらウソになります(涼しくなって元気に跳ね回っていたのですが、その反動だったようです)。
どんなに愛情を注いでいても、愛犬の老いは確実に、人間の数倍ものスピードで進んでいるのです。そのことをジョニーの異変によって、改めて痛感させられました。
それからジョニーは、まさに寝たきりの状態になりました。身動きができないので、悲痛にも聞こえる叫び声で尿意を知らせます。人の気配がなくなると不安なのか、ものすごい勢いで吠え続けます。さすがに睡眠不足になりました。
しかし、ぬるま湯で絞ったタオルで体を清め、新しい紙おむつに取り替えると、ホッとしたように目を細め、しっぽを振ります。そんなジョニーの姿を見ていると、こちらまでとても幸せな心地になりました。
何よりも励まされたのは、ジョニーの目の輝きです。「ボクは早く元気になって、歩けるようになりたい!」という強い意志と生きる気力にあふれ、私に勇気と希望を与えてくれました。
1日1日のふれあいを大切に、ジョニーの体に起こる、ほんのちょっとの変化も見落さないよう努めました。その思いに応えるかのように、2週間後の夕刻、ジョニーは、ついに立ち上がりました。
インターネットの通販で購入した歩行補助グッズで、胴体を支えて立たせたところ、さわやかな外気に誘われるように外に出ました。そのまま、タッタッターと軽やかに歩を進め、大好きな散歩を愉しんだのです。
ジョニーが歩いた。歩けるって素晴らしい。それは、今思い返しても感動的な場面でした。
再び自由に歩き回れるようになったとはいえ、これからはこれまで以上に、ジョニーの生活の質を保つための気遣いが必要になってくるでしょう。
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