プロロジスパーク座間I新築工事
「そら」2009年3月号 現場拝見 第12回
プロロジスパーク座間I新築工事
設計・施工/(株)フジタ横浜支店
広大な倉庫スペースを確保し
大量かつ迅速な荷の積み卸しが可能に
周辺を小田急線と東急田園都市線、相鉄線が走り、国道246号線や東名高速道路が走るなど、首都圏エリアはじめ、神奈川・東海エリアへの交通アクセスが便利な、陸上輸送の拠点として恵まれた立地にある神奈川座間市にマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク座間I」の新築工事が進行中だ。
同現場は、敷地面積約6万㎡、延床面積約14万㎡を有し、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)5階建。40フィートコンテナトレーラーが各階に直接乗り入れができるよう大型ランプウェイ2基(上り専用・下り専用)を備え、約190台分のトラックバースと約350台分の屋上駐車場を整備するなど、大量かつ迅速な荷の積み卸しが可能となる。1フロアー当たり約2万4,000㎡の広さを確保し、倉庫内はテナントのニーズに応じて4分割することもできる設計となっている。
免震システムとPcaPC工法を
組み合わせた免震PcaPC構造を採用
構造は、作業者および荷物の安全を確保できる地震に強い施工法を検討した。
「物流施設専門の不動産開発会社プロロジスが、特許を持つ杭頭免震工法を採用しています。建物と基礎の間に免震装置を設け、大地震の際、積層ゴムが変形し、建物がゆっくり平行に揺れることで、地震力を吸収して、地震の揺れを一般構造と比べ3分の1から10分の1に大幅に減らすことが可能です」と武石宏所長は現場を案内しながら説明する。随行する工事担当の鈴木泉さんは、2008年入社の新入社員だ。
阪神大震災級の震度7の地震発生時にも、建物はほとんどダメージを受けないという。施設内で働く作業者の安全を確保し、保管物の荷崩れや破損などのリスクもほとんどない。先進の大型物流施設といえそうだ。
また、免震工法とプレキャスト・プレストレスト鉄筋コンクリート工法(PcaPC工法)を組み合わせた最新技術「免震PcaPC構造」の採用で、より高い耐震性能を発揮した。
PcaPC工法とは、柱と梁部材をあらかじめ工場でプレキャスト化(Pca)し、現場で建方したのちに、PC鋼棒やPC鋼線を用いて締め付け、柱と梁の一体化を図るPC圧着工法を採用するというもの。
免震PCaPC構造の採用により、高品質はもちろん、工期の短縮、騒音の低減、産業廃棄物の極少化、工事の省力化、さらに高強度コンクリートによる耐力性・耐久性もアップする。高強度コンクリートの床は、大型トラックや重量物を運ぶフォークリフトの走行による変形やひび割れが、鉄骨造の建物に比べ少ない。構造体の剛性(硬さ)が高く、建物の劣化が少ないため、100年以上持続する建築物の実現も可能だという。
「団結・責任感・率先垂範」
不安全行動は見逃さない!
武石所長は、「所長方針」として、次の3つ掲げている。
① 団結……強調と和、職長会の推進と活性化、無事故無災害を目指す
② 責任感……決めた事は守る・守らせる、己の益より会社の益
③ 率先垂範……常に先を見、手本を示す
「『なんでも話せて、毎日のびのびとやれる雰囲気づくりを皆で協力し合ってつくろう!』ということです。作業員1人ひとりの気持ちに配慮して、シャワー室を設置してほしいといった要望にも素早く対応するよう努めています。そのため、『所長のためだったら何でもやるよ』といってくれるムードがあります」と武石所長。
また、作業所安全管理方針として、「危険に対する感性を高め、事前に摘み取ろう 危険の芽」をスローガンにしている。
さらに、「工事安全衛生目標」として次の4つを挙げ、周知徹底を図っている。
①重点管理指定工種作業は、事前にミニ施工会議を開催し、当該工種に伴う危険源および実施対策事項を徹底追及し、「災害ゼロ」を目指す
②すべての作業における現地での危険予知活動実施率100%を徹底追及し、決めた事、決められた事を守り!守らせる!風土醸成を目指す
③不安全な行動やルール無視は、決して見逃さず、その場で是正指導を行い、作業所規律・安全風土の維持を徹底追求する
「現場には、絶対安全といえるような場所はありません。大切なのは、『自分の安全は自分が守る』という気持ちを各自がしっかり持つことです。みんながやっているからいいやという、ヒューマンエラーが一番怖い。急がば回れで、決められた事をきちんと守り抜くこと。それが大切です」と所長は強調する。
「自分の安全は自分が守る」
特別教育や救助訓練で安全意識を高揚
武石所長の『自分の安全は自分が守る』という教えは、職長会に浸透し、次の安全衛生活動計画にも反映されている。
① 朝礼・安全ミーティング・KYKの自主運営
② 職長会パトロールの実施ならびにパトロール結果の集計と改善(毎週水曜日午前10時から実施)
③ 詰所・トイレ・駐車場などの保守管理と一斉清掃の清掃分担など、良好な環境の維持・整備
④ 関係職長および作業員の連絡調整スピードの向上
⑤ 職長会主導による工区別責任者の選任(工区マスター管理の周知徹底)
危険・有害業務に従事する者については、法令上、特別教育の実施が義務づけられていることから、同現場では、酸素欠乏危険作業、フォークリフト作業、高所作業車作業、研削砥石取替え作業に就く者を対象に特別教育を実施している。
また、万一の災害発生時に備え、あわてずに行動できるよう、全国安全衛生週間や全国労働衛生期間中に、緊急時の救助訓練、遭難訓練、消化訓練といった「安全衛生訓練」を行い、職長および作業員の安全意識の向上に努めている。
「建物の共用棟には、レストラン、託児所、休憩所、オフィススペースなども設けます。周辺環境の整備も図り、緑化や歩道の拡幅なども行います。南側の市道沿いは、歩道として整備して市に提供することになっています。2009年5月竣工に向け、人と環境に優しい施設の実現をめざし、『己の益より会社の益』という言葉を忘れずに全力で安全施工に取り組んでいきたい」と武石所長は意気込みを語った。
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コメント
こんにちは、いつも応援しています。
今日はご挨拶だけしにきました。
ブログの更新楽しみにしています!
投稿: あけみ | 2009/04/30 23:01