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2007/01/24

冬椿疲れて犬の鳴き止みぬ

1/24    守屋明俊

(ふゆつばきつかれていぬのなきやみぬ)

(もりやあきとし)

何に対して犬が執拗に吠えていたのか。他人に対してか、家人に何か要求していたのか。それはわからない。

「疲れて犬の鳴き止みぬ」は、自然にぽろりと口をついて出たという感じで、なんともいえないユーモアも漂う。もしかしたら、鳴き「疲れ」た犬は、そのまま眠り込んでしまったのかもしれない。

犬の「鳴き」声が止んだあとの静寂に、真っ赤な「冬椿」が溶け込んでいる。寒気の厳しいなか、咲き続ける「冬椿」に、包み込むようなあたたかさを感じる。

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